東電福島事故 原発周辺地域一帯でストロンチウム拡散。大熊、双葉、飯舘で顕著な増加を確認。大熊では81ベクレル(各紙)
2015-03-22 20:28:46
各紙の報道によると、福島県原子力センターは21日、東京電力福島第1原発事故で放出された放射性物質であるストロンチウム90を同県大熊、双葉両町と、飯館村で検出していた、と発表した。
同日開いた日本原子力学会の大会で公表した。ストロンチウム90は体内に入ると排出されにくく、骨に取り込まれ、骨腫瘍等を引き起こす危険性がある。同センターは、2011年3月11日の福島事故後の同年8月に各地の土壌を採取し、2005年時点のデータのある県内56地点の汚染度を比較した。
その結果、変化が顕著だったのは、大熊、双葉両町、飯舘村の3地点で、大熊町夫沢では最大で、05年は検出限界値以下だったストロンチウム90が事故後は土壌1kg当たり81ベクレルを検出した。また飯舘村深谷では05年の2ベクレルから18ベクレル、双葉町郡山は同3ベクレルから15ベクレルへと増加していた。
ストロンチウム90は自然界にはほとんど存在せず、現在、環境中で検出されるものは、過去に欧米ロシアなどが実施した核実験によって降下した物の残留物とされる。半減期は28.79年。またチェルノブイリ事故においても、大気中に拡散したことが知られている。
ストロンチウムはカルシウムと化学的性質が類似するため、動物体内にいったん摂取されると一部は排泄されるが、大部分は体内の骨組織等に取り込まれる。半減期が比較的長いため体内で放射線を長期間にわたって出し続け、骨腫瘍などを引き起こす危険性が指摘されている。

































Research Institute for Environmental Finance