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福島・浪江地区住民が国・東電を相手に集団提訴へ 原発事故帰還困難区域で初(福島民友)

2015-05-15 12:12:50

「時間」が止まったままの浪江町
「時間」が止まったままの浪江町
「時間」が止まったままの浪江町


東京電力福島第1原発事故で古里を奪われたなどとして、帰還困難区域に指定された福島県浪江町津島地区の住民が、国と東電に損害賠償を求める訴訟を今夏にも、地裁いわき支部に起こすことが14日、住民側の弁護士らへの取材で分かった。

 

4月末時点で290世帯が参加の意思を示している。同区域の住民が集団提訴するのは初めて。

 
弁護士によると、請求額は検討中だが、原発事故で津島地区の伝統文化や地域コミュニティーが壊されたことや、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報が速やかに公開されず、無用な被ばくをしたなどとして、精神的苦痛に対する慰謝料を求める方針。原状回復も求める。地区人口の7割の参加を見込んでいるという。23日に原告団を設立する。

 
同町民約1万5000人が慰謝料の増額などを東電に求めた原子力損害賠償紛争解決センターへの裁判外紛争解決手続き(ADR)では、慰謝料増額の和解案が出されたが、東電は和解案受諾を拒否し続けている。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0515/news8.html