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福島第一原発タンク保管の汚染水16万3000トン再浄化へ、セシウムなど以外の放射性物質が未処理のまま(福島民友)

2015-05-26 10:16:55

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fukushimatank2013090101001659東京電力福島第1原発の地上タンクに保管している全約60万トンの高濃度汚染水の放射性物質を極力減らす浄化処理計画で、全体のうち、27%に当たる約16万3000トンで再浄化が必要な見通しとなった。

政府が25日、いわき市で開いた廃炉・汚染水対策現地調整会議で東電が報告した。東電は一部で再浄化を始めているが、完了の時期は示していない。

 

約60万トンの汚染水の浄化処理は今月中にいったんは完了する。しかし再浄化が必要な約16万3000トンの汚染水は保管中のリスク(危険)を低減するため、1度目の浄化処理で放射性セシウムとストロンチウムを優先して除去したにとどまり、あらためて62種類の放射性物質を取り除く「多核種除去設備(ALPS)」で再浄化を行い、トリチウム(三重水素)だけが残る状態にする必要がある。

 

一方、東電は当初、通常より海水成分を多く含む汚染水約2万トンについて、浄化が数カ月遅れるとみていたが、ALPSが順調に稼働して処理のめどが立った。約2万トンの処理が終われば、再浄化の効率化や前倒しが進む見通し。

 

http://www.minyu-net.com/news/news/0526/news9.html