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高木復興相　東電福島第二原発の「再稼働容認」発言を撤回。「新規制基準を同列には適用できない」と。（各紙）

2015-10-23 17:11:30

takagi2キャプチャ

各紙の報道によると、高木毅復興相は22日、報道各社のインタビューに答え、東京電力福島第二原発（福島県楢葉町、富岡町）の再稼動問題について就任時に示した「再稼動あり得る｣との発言を修正、再稼働は困難、との考えを示した。

 

　高木氏は就任時、7日の会見では、東日本大震災で被災した東北三県にある原発も原子力規制委員会の新規制基準を満たせば、他の地域の原発と同様に再稼働もあり得ると発言した。これに対して、野党が反発したほか、地元からも廃炉を求めるこれまでの要請を無視するもの、との批判の声が多数あがった。

 

　こうした声を受けて、この日、高木氏は、「政府の原発政策は新規制基準に合格したものは再稼働させるという方針だが、福島の原発は同列に扱えない」と述べ、発言を事実上、撤回した。また、福島第一原発事故に関しては「二度とあのような事故は起こしてはならないという強い気持ちで復興に取り組みたい」と強調した。

 

　東電福島第二原発の扱いについては、内堀雅雄知事が「県内原発の全基廃炉は県民の強い思い」と廃炉を政府に要請している。県議会も廃炉を求める請願を採択しているほか、自民党福島県連も選挙のたびに廃炉を宣言している。東北三県には、宮城県女川町に東北電力女川原発がある。

　高木氏は、原発が数多く立地する福井県選出の衆院議員。これまで自民党内で原発の早期再稼働を求める議連の事務局長などを務めてきた経歴をもち、原発稼動推進の急先鋒の一人。