福島県南相馬市 放射能除染作業使用とみられるマスクや手袋 今度は不法投棄(福島民友)
2015-10-28 22:10:00
福島県南相馬市原町区北泉の海岸防災林造成地にマスクや手袋が不法投棄されていることが26日、関係者への取材で分かった。
南相馬市の担当者は、マスクや手袋が何に使われたか「分からない」としているが、同市などでは原発事故に伴う国の除染作業で使用されたマスクや手袋がコンビニなどのごみ箱に投棄されるケースが常態化しており、住民から不安の声が上がっている。
現場には家庭用ごみ袋1袋分のマスクや手袋が散乱している。同市原町区北泉行政区の台野直区長(64)によると、今年4月に行った地区の清掃活動では、家庭用ごみ袋2袋分のマスクや手袋が見つかったという。台野区長は、除染作業で使用された可能性があるとして、「関係機関の指導が徹底されていないのではないか。作業員はしっかりと規則を守ってほしい」と話した。
市の担当者は、コンビニなどのごみ箱に投棄されている問題も含めて、「市発注の除染作業を受注している会社に対しては、適切に処分するように文書で通達する」としている。