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第一生命と第一フロンティア生命、独ヘンケルの初の「廃プラスチック削減ボンド」7000万㌦を私募で全額引き受け。商品のリサイクル性向上や低環境負荷素材の使用率向上等に活用(RIEF)

2020-07-09 08:21:29

Henkel001キャプチャ

 

 第一生命保険はグループの第一フロンティア生命保険とともに、ドイツのヘンケル(Henkel AG & Co. KGaA)が発行する廃プラスチック削減ボンド7000万㌦(約74億円)を私募の形で全額購入した。同ボンドは、調達資金の 使途を廃プラスチック削減目的に限定した初の社債となる。

 

 ヘンケルは、グローバル展開をする大手消費財メーカーとして、家庭用洗剤やシャンプー・歯磨き粉等の生活用品を製造・提供している。それらの製品・サービスから発生する廃プラスチック削減への取り組みとして、2025年までに包装材を100%リサイクル・ 再利用化や、石油由来のプラスチック使用量の 50%削減、自然環境へのプラスチック廃棄ゼロなどを目標にしている。

 

 また業界を巻き込んだ国際活動である「Alliance to End Plastic Waste(AEPW)」の創設メンバーであるほか、「Plastic Bank」のパートナーも務めている。 

 

 ヘンケルが発行したボンドは期間5年。調達資金は、同社が製造する商品のリサイクル性の向上や、製造過程における環境負荷の少ない素材の使用率向上(プラスチック素材使用量削減)に資する取組みに充当するとしている。

 

 同社が事業活動資金をサステナブルファイナンスで調達するのは、2018年に、サステナビリティ・リンクのシンジケートローンを調達したのに次ぐ。同リンクローンは3社のそれぞれ独立したサステナビリティ格付の評価に連動する仕組みだった。調達資金はヘンケルのサステナビリティ活動に充当された。

 

 同社CFOのMarco Swoboda氏は「大事なことはサステナビリティを、我々の将来の戦略フレームワークに組み込むとともに、投資家と金融市場の同様の枠組みにも盛り込むことだ。今回、初の廃プラ削減ボンドを発行することで、革新的なサステナブル投資手段を市場に提供できた。われわれの廃プライニシアティブと金融のコンセプトを結びつけることで、われわれの金融チームは、サステナビリティ課題へ積極的な貢献できることを示した」と指摘している。

 

  第一生命と第一フロンティア生命は、「本投資を通じて、ヘンケル社の廃プラスチック削減に向けた取組みを資金面からサポートする。今後も引き続き、運用手法の高度化・多様化によって資産運用収益の向上を図るとともに、責任ある機関投資家としてESG 投資に積極的に取り組んでいく」とコメントしている。

 

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_032.pdf