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米サステナビリティ会計基準審議会(SASB)の投資家アドバイザリーグループ(IAG)に、第一生命等、アジアの3機関が参加。基準の国際性高める(RIEF)

2020-07-31 16:46:20

SASB0011キャプチャ

 米サステナビリティ会計基準審議会(SASB)は、企業のESG等のサステナビリティ情報開示を促進するための「インベスター・アドバイザリー・グループ(IAG)」メンバーとして、新たにアジアから、日本の第一生命のほか、シンガポール政府投資会社のテマセク、オーストラリアの産業ファンドのCbusの3機関を受け入れたと発表した。

 

 SASBは11産業77業種のサステナブル情報をセクター別に開示するフレームワークを提供している。IAGは、これらの開示基準について投資家の視点からアドバイスをすることを目的に2016年に設けられた。現在、22の資産保有機関と32の資産運用機関が参加している。対象の総資産額は41兆㌦(約4300兆円)を超す。

 

 IAGの議長を務めるノルウェーのNordea Asset Management North AmericaのCEO、Eivind Lorge氏は「3社の参加を歓迎する。IAGの国際的メンバーが増えることは、標準化された情報開示が、投資対象の金融的結果に影響を及ぼす主なサステナビリティのリスクと機会をより良く理解し、より良く対応することに資するという国際的なコンセンサスが高まっていることの反映だ」と述べている。

 

 IAGのメンバー国は今回の3機関を加えることで、12カ国と多様化する。オーストラリア、カナダ、デンマーク、フランス、ドイツ、日本、ノルウェー、シンガポール、スウェーデン、オランダ、英国、そして米国。

 

 SASBは2018年に基準を公表して以来、世界34カ国の60業種、317社でSASB基準に基づく非財務情報の開示が進められているほか、日本を含む58カ国の950の企業が何らかの形で、サステナブルレポートやESG報告書等でSASBの方法論等を活用していると説明される。

 

 新規加入の3機関はIAGの「アジア太平洋ワーキンググループ」に所属する。第一生命は「SASBへの加盟を通じて、ESG 情報の開示促進に向けたSASBの取組みを後押しするとともに、当社のESG投資の更なる高度化を図っていく」とコメントしている。

https://www.sasb.org/wp-content/uploads/2020/07/IAGPressRelease_2020_07_30_Final.pdf?utm_content=135874655&utm_medium=social&utm_source=twitter&hss_channel=tw-567657016

 

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2020_035.pdf