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あいおいニッセイ同和損害保険、食品ロス対応の「生産物回収費用保険」、回収食品を社会貢献サイトと連携、再流通で保険料10%割引。今月から企業向けに販売(各紙)

2021-01-06 11:23:02

kuradashi001キャプチャ

 

 各紙の報道によると、あいおいニッセイ同和損害保険は食品ロスの削減に取り組む企業向けに、リコール等で回収した製品や在庫品を再流通させることで、保険料を10%削減する新たな保険を開発。今月から販売する。「生産物回収費用保険」で、食品ロス削減のための社会貢献サイトを運営するクラダシ(東京・品川)と提携する。

 

 日本経済新聞が伝えた。日本は食料自給率が低く、食料の約6割を輸入に頼っている。しかし食品の賞味期限や流通段階での外装の不備等により、食品自体には問題がなくても、回収・廃棄しているケースが少なくない。

 

 クラダシによると、食品の製造日から賞味期限までの期間を3等分して、納品期限・販売期限を設ける日本独特の「3分の1ルール」によって、年間で約646万㌧のフードロスが発生しているという。国民1人当たり、お茶碗1杯分のご飯を毎日捨てているのと同じ量になる。

 

 あいおいニッセイの生産物回収費用保険は、食品のリコールが発生した際に、企業に発生する流通製品の回収費用や在庫品の廃棄費用、製造原価等を補償する。消費期限の誤表示など品質に問題がない食品のリコールも対象となる。回収の対象となった食品のうち、品質に問題ないものを、提携先のクラダシのサイトで販売して支払い保険金を減額、その一部を保険料の割引として企業に還元する仕組みだ。

 

 クラダシは賞味期限が迫った製品や季節外れになった製品、リコール等での回収製品等、通常のルートで販売が難しい商品を買い取って割引販売するサイトを設けて、食品ロスを削減している。あいおいニッセイ同和は今回の新保険を、国連の持続可能な開発目標(SDGs)対応の取り組みと位置付けている。

https://www.aioinissaydowa.co.jp/

https://www.kuradashi-mottainai.com/

https://www.nikkei.com/paper/article/?b=20210106&ng=DGKKZO67908700V00C21A1EE9000