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明治安田生命、「SDGインパクトジャパン」等と共同設立の「ESGインパクト投資ファンド」にシードマネーとして50億円出資。EUのSFDR9条への準拠をうたう(RIEF)

2022-04-19 17:03:31

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  明治安田生命保険と明治安田アセットマネジメントは、SDGsにフォーカスしたインパクト投資の「SDGインパクト ジャパン(SIJ)」と提携し、日本の上場企業(一部アジア株)に投資するインパクトファンドを共同で設立した。明治安田は同ファンドにシードマネーとして50億円を出資した。ファンドは、EUのサステナブルファイナンス開示規則(SFDR)の9条ファンドに準拠し、他の投資家等から総額1000億円をめどに投資資金を集める方針という。

 

 (写真は、㊧からSIJ共同代表の小木曽麻里氏、明治安田生命社長の長島英器氏、SIJ共同代表のBradley Busetto氏)

 

 明治安田生命と明治安田AMが、SIJと立ち上げたファンドは「ESGインパクト投資(NextGen ESG Japan)」。同ファンドの運用方針は、パリ協定が目指す地球の温度上昇を産業革命前と比べ1.5℃上昇以内に抑えることや、ジェンダーバランスを含めた人的資本管理のパフォーマンス向上、ガバナンスの質の改善等に取り組む企業をサポートすることを目指す。

 

 ファンドの運営はdLab Asset Management(運用会社)、あすかコーポレイトアドバイザリー(投資助言)、SIJがそれぞれ担当する。明治安田はシード投資家となる。

 

 SFDRの9条ファンドは、運用方針として「サステナブルな投資目的を持つ」企業等への投資を掲げたファンドを想定している。同ファンドでは、投資先企業との対話を通じて創出する社会的インパクトを重視して投資先企業の選択を実施する。SIJ社はSDGsにフォーカスした投資ファンドの組成・ 運用促進、金融機関や企業向けインパクト評価ツールの提供、サステイナブルファイナンス のアドバイザリー業務等を実施している。

 

 明治安田は2020年4月に開始した10年計画「My Mutual Way 2030」で、10年後にめざす姿を「『ひとに 健康を、まちに元気を。』 最も身近なリーディング生保へ」と定めている。同目標の実現に向けて、 本業の資金運用ビジネスにおいても、サステナブルな社会づくりに貢献する活動を目指している。インパクトファンドの共同組成と並行する形で、SIJの第三者割当増資を引き受け、同社株の10%を引き受けている。

https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2021/pdf/20220131_01.pdf

https://sdgimpactjapan.com/jp/20210131release/