ダイヤモンドオンラインが、従業員の不満投稿が多い「ブラック企業」ランキング2025上半期調査の「生保・損保ワースト10」を発表。1位日本生命、次いで住友生命、第一生命の順(RIEF)
2025-09-04 17:08:20
ダイヤモンドオンラインは、従業員の不満投稿数が多い「ブラック企業ランキングを公表した。25年上半期(1~6月)に口コミ投稿数が最も多かったのは、日本生命保険。次いで2位が住友生命、3位が第一生命と、生保の上位企業が並んだ。損保では損害保険ジャパンが6位にランクされた。投稿内容で目立つのは、「働き方」に関する不満が多く、特に保険契約のノルマや営業方法に関する投稿が目立つ、としている。いまだに多くの保険会社が契約ノルマを営業職員に課す「昭和型」の営業を常態化しているようだ。
同調査は、企業の風評や信用情報を収集し、企業取引等の判断に活用するための情報サービスを提供する「アラームボックス」のデータを元に、ダイヤモンド編集部が作成したとしている。ただ、ランキングとして掲載されている生保、損保11社についての口コミ投稿数を合計しても95件と、100件に満たない母数にとどまっている。
そんな中でも、1位にランクされた生保最大手の日本生命の口コミ件数は、全体の4分の1超を占める28件で、2位の住友生命(16件)の倍近い。日本生命についての具体的な口コミ投稿の内容では、「目立つのは働き方に関する不満だ。特に保険契約のノルマや営業方法に関する投稿が目立つ」(ダイヤモンド分析)としている。
同社についての働き方に関する不満では、▼「ボーナスは歩合となるが、歩合の金額が低すぎる。短期解約のペナルティもあるため、ボーナスはスズメの涙程度と思ったほうがいい」▼「加算される給与やボーナスがあまりにも低い。目標ラインを達成したが、半年に一度のボーナスが5万円程度」▼「勤続15年以上であっても新入職員とさほど給料が変わらず、業務の幅は増えていく」▼「事務職の社員を軽く見過ぎ。安い給料で使い倒してやろうというのが見え見え」▼「数字を達成できないと、有休が取れなかったり、休日出勤を強いられたりする」(抜粋)
「パワハラや社風に関する不満も目立った」という。▼「無駄に朝礼をしたがる。リモートワークで済むのに、礼節のために出社させる。効率よりも体面を優先する古い会社」▼「女性に対しても、セクハラ・パワハラ発言が割とある」▼「上下関係が厳しい体育会系」▼「縦割りで、上の言うことが絶対」▼「圧倒的なパワハラ体質。事務の社員は捨て駒のような扱い」(同)
「退職者の多さを指摘する投稿も目立った」とする。▼「若手がとんでもない勢いで辞めているが、いつまで続くのか」▼「課長以上が詰まっていて、若手が課長になれる可能性が低い。そのことが若手の流出と一人当たりの業務逼迫につながっている」▼
「事業を広げるばかりではなく、足元の離職率・休職率に目を向けることも必要」(同)
2位の住友生命でも、「目立つパワハラや社風への不満」が多いとする。▼「ほぼ毎日上司から詰められる。ノルマを達成できないと、かなりキツく言われる」▼「パワハラで退職した。上司の口調が怖すぎ、理不尽に怒られ、会社で号泣したことがある。常にイライラしている上司がいる」▼「ハズレ部署だとパワハラで毎日が地獄。うつによる退職者が続出。上はそれを知っているのに見て見ぬふりをしている」(同)
3位の第一生命の口コミ投稿数は18件。「給与など待遇面での不満投稿が目立った」とする。▼「かなり給料が低い。正社員と契約社員の差がひどすぎ」▼「旦那さんの稼ぎがあって片手間で働く分にはいいが、給料はかなり少ない」▼「契約が取れなくなると、給与がどんどん下がっていく」
同社の「採用に関する投稿」では▼「ノルマはないと言われて入社したが、実際は目標という名のノルマがあり、精神的にきつい」▼「ノルマがなくワークライフバランスがとれると聞いていたが、そんな事はなく、ノルマがありワークライフバランスは取りにくい。うそが多すぎる」等。
そのほか、4位かんぽ生命(13件)、5位明治安田生命(12件)、6位損害保険ジャパン(10件)と続く。多くの投稿が、働き方への不満と給料の低さ、上司のパワハラ、営業ノルマ、離職率の高さ等を指摘している。生保は正社員とは別採用の、営業担当の外務員職場での不満が多いようだ。各社のサステナビリティ報告書等では「ワークライフバランス」の充実等をうたっているが、営業職場での実態は、日本の伝統的な(?)会社のスタイルが変わらずに残っているようだ。
(藤井良広)

































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