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CalSTRSが 保険会社の気候変動リスク開示の義務化行動に参加 (P&I)

2011-09-02 09:22:28

CalSTRS(米カリフォルニア州の教員退職年金基金)は、保険会社が抱える気候変動リスクを義務的に開示する行動に参加することを表明した。保険会社は同年金の投資対象の有力分野であり、CalSTRSのCEOである Jack Ehnes氏は、「開示規制の導入は、われわれに投資価値をもたらす」と説明している。

 

CalSTRSは運用資産規模 $154.2 billion で、Ehnes氏は開示行動を推進している米NGOの Ceresのboard memberでもある。Ceresは “Climate Risk Disclosure by  Insurers” と題するレポートを公表し、保険会社が年次報告において、気候変動を経営戦略やガバナンス、経営判断に、いかに取り入れているかを義務的開示することを求めている。

 


保険監督機関の全米組織であるNAIC(National Association of Insurance Commissioners)は2009年に気候変動リスクの標準開示基準を承認している。しかし、Ceresのレポートによると、実際に規制を導入しているのは、カリフォルニア、NY、ペンシルバニア、ワシントンの4州だけ。さらに、88の保険会社のうち、11社だけが気候リスクについてのマネジメント方針を開示している。60%以上の保険会社は、気候リスクを評価する経営手法を取り入れていないと指摘されている。その一方で、全体のコンセンサスとして、気候変動は気候変動の激化を引き起こすとの認識も示されている。

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http://www.pionline.com/article/20110901/DAILYREG/110909989#ixzz1WkUX93Hw