HOME2. 保険 |英中央銀行 保険会社に対し、保有資産の温暖化リスクに加え、低炭素社会移行の場合も資産毀損リスクが増大する、と警告(RIEF) |
BOE2キャプチャ

 英中央銀行のイングランド銀行(BOE)のマーク・カーニー総裁は、温暖化の進行に伴う低炭素社会への移行は、特に保険会社にとって重大な損失となり得る、と指摘した。

 

 カーニー総裁の指摘は、ロンドンのロイズ保険市場において行った演説の中で示された。温暖化阻止のために政策対応がとられると、現在、評価されている世界の化石燃料の埋蔵資産の過半が使用できなくなる可能性がある点に言及。その結果、石油、石炭、天然ガスなどのエネルギー関連株は大きな影響を受け、それらを長期資産として大量に保有している保険会社の資産運用にも打撃となり得る、との見解を示した。

 

 総裁は昨年10月にワシントンで開いた世界銀行のセミナーにおいても、これまでの投資資産の価値が変動する可能性への注意を喚起する発言をしている。

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