第一生命 ベトナムにCSR財団「For A Better Life Fund」を設立。白内障患者の手術無料支援等の活動を長期的に強化（RIEF）
2016-09-25 09:16:23
第一生命保険は、ベトナムの100％出資子会社である Dai-ichi Life Insurance Company of Vietnam, Limited（第一生命ベトナム）によって、ベトナムのハノイにCSR 財団「For A Better Life Fund」を設立した。
今月20 日にハノイ市で設立記念式典を開催した。
新設したCSR財団は、ベトナムでの健康、環境、教育、地域コミュニティー支援等の同社のCSR 活動を、中長期的な観点で実施することを目的としている。財団には第一生命が100 億ベトナムドン（約 4,600 万円）の寄付金を拠出した。
第一生命は2007 年に第一生命ベトナムを設立した。ベトナムの生保市場は、経済成長の高まりを受けて、経済成長の発展を上回るスピードで成長している。第一生命ベトナムの保険市場シェア（年間保険料等収入ベース）は開業当初の 4.4％（2007 年）から 9.3％（2015 年）に拡大している。
同社は、生保事業を全土に展開するとともに、社会貢献活動にも積極的に取り組んできた。たとえば、経済的理由で病院で手術を受けることのできないベトナムの白内障患者に対して、手術を無償提供する活動を 2008 年度から実施、これまで 4,000 名以上の白内障患者に対し手術支援を行ったという。
また、教育支援や災害地域支援活動、経済開発の遅れる農村部における生活インフラの構築支援等にも取り組んできた。こうしたCSR活動が評価され、シンガポールの保険専門誌 Asia Insurance Review 社主催の「Asia Insurance Industry Awards」で、ベトナムの保険会社で初めて「ＣＳＲ大賞」を2013年に受賞、 2015 年にも再度、受賞している。
2014 年には、ベトナム政府からビジネス・社会貢献などの分野で顕著な取組みを実施した法人として「ベトナム首相賞」を受賞している。今回のCSR財団設立で、資金的裏付けを持った長期的視点での社会貢献活動を計画立案できるとともに、社会貢献活動のノウハウを有する専門的人財の採用も行うという。
（CSR 財団の概要）
名称 For A Better Life Fund
事業目的 健康、環境、教育、地域コミュニティー支援を軸とした、ベトナム国民の生活向上に資する社会貢献活動の実施・推進
基金 200億ベトナムドン（約 9,200万円（2016年９月20日時点））
本部 ホーチミン市
代表者 チャン・ディン・クアン（第一生命ベトナム社長）
（写真は白内障患者の支援活動の模様）
http://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2016_055.pdf
Research Institute for Environmental Finance