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風力発電事業のリスク軽減のため、立地・設備調達・組み立てのO&M段階からリスク評価を行う「保険デューデリジェンスサービス」開発。SOMPOリスクケアマネジメント(RIEF)

2018-03-15 22:12:55

sompo2キャプチャ

 

 SOMPOホールディングスグループのSOMPOリスクケアマネジメント社は 、風力発電事業者向けに、運用・保守(O&M)段階でのリスク予防取り組みを組み込んだ「保険デューデリジェンスサービス 」を開始する。風力発電事業の立地選定や設備の調達、組み立て工事などの事業開始前の段階で、リスク評価と 保険仕様設計を提供することで、全体のリスク低減を図り、保険コストの引き下げも可能になるという。

 

 風力発電事業では、強風による風車の羽根の破損や、落雷による事故などで発電が止まってしまうリスクがある。そのために事業者は基本的に損害保険に加入する。だが、風力発電特有の風況を原因とする事故リスクや、リスク対応のしやすい設備の選定などに、早めに第三者によるチェックの視点を入れることで、リスクの低減が可能になるというのが新サービスの狙い目だ。


 SOMPOリスクケアでは、東京大学等とともに、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「 風力発電高度実用化研究開発/スマートメンテナンス技術研究開発」事業に2013年 から5年間参加し、風力発電のO&M段階でのリスク削減の手法を磨いてきた。


 「第三者の目」を投入する事業段階は、①立地確定②風力発電設備確定③風車の組み立て工事およびO&M計画策定④保険手配ーーの4つのフェーズとなる。それぞれに応じてリスク評価と保険仕様設計を支援する。④の保険仕様設計は、リスク評価結果に応じて設計するため、①~③の段階でリスクを軽減できると、保険料の低減が可能になる。

 

 事業者の事故リスクが低減すると、保険会社にとっても、保険金支払いが減るメリットも生じる。新サービスでは、風力発電の運用期間中のO&M計画の改善アドバイスも提供する。

 

 今月20日からサービスを始める。費用は風力発電所1基当たり、陸上風力発電が200 万円( 税 抜 )からで、洋上風力発電は350万円( 税抜 )からの予定。年間10件、約3000万円の受注を目指すとしている。

SOMPOリスクケアマネジメントの資料から
  SOMPOリスクケアマネジメントの資料から

 

 

https://www.sompo-rc.co.jp/news/2018/20180314_1.pdf