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第一生命、世界銀行が発行する廃プラスチック対策のSDGsボンド、5000万㌦(約54億円)分を全額引き受け。トルコでの廃棄物処理プロセス改善事業に充当(RIEF)

2019-12-01 12:11:58

Daiichiseimei1キャプチャ

 

  第一生命保険は28日、世界銀行が海洋プラスチックごみ問題に取り組むための資金調達として発行するSDGsボンド(サステナブル・デベロップメント・ボンド)5000万㌦(約54億円)を、全額購入したと発表した。世銀は調達資金をトルコの都市開発事業での廃棄物処理プロセス改善等に重点的に充当し、廃プラスチックの削減を目指す。

 

 第一生命は「本債券への投資を通じて安定収益を確保するとともに、海洋プラスチックごみ問題の解決に向けた 世銀(IBRD) の取組みを資金面からサポートし、その進捗状況等を継続的にフォローしていく」と説明している。

 

膨大なプラスチックゴミが海に捨てられ汚染している
膨大なプラスチックゴミが海に捨てられ汚染している


 同社は、約 35 兆円の資産を運用する機関投資家(ユニバーサル・オーナー)として、「QOL向上」、「地方創生・地域活性化」、「気候変動」を重点テーマとしたESG投資を推進しており、今回のSDGsボンドの全額引き受けも、そうした投資の一環と位置付けている。



 廃棄プラスチックは年間約900万㌧が海洋に流失し、地球環境や海洋生態系への深刻な影響が懸念されている。今年6月に大阪で開いたG20サミットでは、2050 年までに海洋廃プラ・ゼロを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」が共有されている。

 

 同社は、今回のボンドについて、G20の「ビジョン」に合致するとしている。日本政府は途上国の廃棄物管理に関する能力構築・インフラ整備等を支援することも表明している。

 

https://www.dai-ichi-life.co.jp/company/news/pdf/2019_059.pdf