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大阪ガス、米国再生可能エネルギー市場に初進出。コミュニティ等での分散型太陽光発電事業会社「SolAmerica Energy」に出資。共同ベンチャー企業も立ち上げ(RIEF)

2020-03-13 13:11:58

Daigas2キャプチャ

 

 大阪ガスは12日、米国の分散型太陽光発電開発事業に参入したと公表した。米東部地域で同事業を展開する「SolAmerica Energy, LLC:SAE)に出資するとともに、同社と共同ベンチャー企業を立ち上げる。共同事業では、米国市場での蓄電機能付き太陽光発電、コミュニティ・企業向けの分散型太陽光発電事業等を主に手掛ける。

 

 SAEとの提携は、大阪ガスの100%子会社のOsaka Gas USA Corporation(OGUSA)を通じて行った。大阪ガスの出資額や持ち分比率等は公表されていない。大阪ガスはこれまで、OGUSAを通じ、米国エネルギー市場でのビジネスとして、フリーポートLNG液化事業、シェールガス開発事業、発電事業を推進している。ただ、再エネ分野は手掛けていない。

 

大阪ガス本社
大阪ガス本社

 

 今回、発電事業分野で、従来からの天然ガス火力発電事業に加え、SAEとの連携によって再エネ事業分野に進出することで、「米国での分散型太陽光発電の開発・建設事業を拡大するとともに、分散型太陽光とセットで普及が進む蓄電池事業や、より広範な消費者に太陽光エネルギーの利用を可能とするコミュニティソーラー事業なども手掛けることで、収益基盤の一層の強化を図る」とコメントしている。

 

SAE1キャプチャ

 
 SAE社は米国東部を中心に10万kWを超える開発・建設実績を持つ分散型太陽光発電の開発事業者。CEOのR. Stanley Allen氏は「SAEのチームは大阪ガスが我々のビジネスに投資してくれることをとても歓迎している。OGUSAとの協調で、われわれがこれまで手掛けてきた蓄電付き太陽光発電事業を全米に拡大できることを期待している」と述べている。

 

 大阪ガスはグループで、100万kW規模の再エネ電源を開発・取得・運営するという目標を立てている。今回の米国再エネ市場進出もその目標達成を目指す一環。「今後は電源の保有に加えて、分散型太陽光発電の開発・建設事業に取り組み、再エネの普及拡大を進めることで、低炭素社会の実現に貢献していく」としている。

https://www.osakagas.co.jp/company/press/pr2020/1285442_43661.html

http://www.solamericaenergy.com/docs/OGUSA_Announcement_3-12-2020.pdf