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年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の最高投資責任者(CIO)に、ゴールドマンサックスの植田英治氏。企画担当理事は厚生労働省出身の藤原禎一氏が再就任(RIEF)

2020-04-02 01:01:12

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 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の理事兼最高投資責任者(CIO)に米ゴールドマン・サックス(GS)出身の植田栄治氏(52)が就任した。同氏は債券のトレーディングなど市場運用の経験が長い。 GSのニューヨーク、東京、香港の拠点で活動、昨年5月に同社を退任している。豊富な金融市場でのキャリアを買われた形だが、GS時代はサステナブルファイナンス分野とはほとんど縁がなかったとみられる。

 

 植田氏は1991年に東京大学を卒業後、GSに入社。 ニューヨークの米財務省証券担当部門を振り出しに、2009年には、フィクスドインカム、通貨、コモディティ部門の共同責任者に就任、その後、アジア太平洋証券部門の共同統括者、GS日本法人のゴールドマン・サックス証券の取締役、香港拠点などを歴任した。

 

 前任のGPIFのCIO、水野弘道氏は、GPIFの資金運用にESG・サステナビリティ要因の取り込みを積極的に推進、国連支援の責任投資原則(PRI)の理事や、米カリフォルニア州公務員退職年金基金(CalPERS)等のグローバル機関投資家との連携強化も図るなど、日本のESG金融推進に貢献した。植田氏が水野氏の路線をどう継承するか、あるいは新たな展開を打ち出すかが、注目される。任期は2022年3月末まで。

 

 また総務・企画等担当理事(厚生労働省出身)の三石博之氏の後任には、同じく厚生労働省出身で三石氏の前任理事だった藤原禎一氏が再就任した。

https://www.gpif.go.jp/topics/personnel_0401.pdf