金融機関の気候関連リスク対応を検討する中央銀行・銀行監督当局の「Network for Greening the Financial Systems（NGFS）」は、監督当局が金融機関の健全性監督に際して、金融機関が抱える気候関連リスクや環境リスクを盛り込むためのガイドを公表した。ガイドはNGFS参加各国の気候リスク対応の取り組み実態を評価して作成した。当局が取り組むべき対応として、①気候関連や環境リスクが経済や金融にどのように伝達されるかを判断する②それらのリスク対応のため、明確な戦略と内部体制を立て、十分な資源配分を行う等、5つの勧告を示している。

 

　NGFSは2019年に最初の総合レポートで、気候関連リスクをマクロの金融システムの健全性評価に統合することを勧告している。今回のレ……

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