HOME |JERA、浮体式洋上風力発電事業で、フランスの2社と連携。開発会社を共同設立。当面、英仏でのじぎょウへの入札参加目指す。将来は日本市場も(RIEF) |

JERA、浮体式洋上風力発電事業で、フランスの2社と連携。開発会社を共同設立。当面、英仏でのじぎょウへの入札参加目指す。将来は日本市場も(RIEF)

2020-06-23 12:35:44

JERA001キャプチャ

 

  東京電力HDと中部電力が出資するJERAは22日、フランスのイデオル(IDEOL SA)、アデム(ADEME INVESTISSEMENT SAS)の両社との間で、浮体式洋上風力発電事業の開発会社を設立する基本合意を結んだと発表した。2020年代前半に予定される英スコットランド、フランスでの浮体式洋上風力発電事業への参加を目指すとしている。

 

 (写真は、イデオルの技術を導入したフランスの浮体式洋上風力発電Floatgen)

 

 JERAが連携したイデオルは、浮体式洋上風力発電の設計や開発等で、グローバル市場のリーディング企業と評価されている。アデムは仏環境・エネルギー管理庁傘下の投資会社で、これまでも多くの再エネインフラ事業に参画している。JERAではこれらの企業と連携することで、浮体式洋上風力発電事業のノウハウの吸収と、具体的な事業計画への共同参画を展開することを目指す。

 

 3社が目指す浮体式洋上風力発電は、従来の着床式洋上風力発電に比べて、水深の深い場所でも設置可能。そのため洋上での大規模な展開が可能でエネルギーポテンシャルが大きく、将来的な再エネ展開の主流になる可能性がある。日本の海洋でも、普及の期待が高い。

 

 共同で設立する開発会社は、イデオルが開発した「ダンピングプール®技術」を用いて、世界各国における浮体式洋上風力発電事業の開発を展開することを目指す。イデオルの技術はすでに国内でもNEDOが主導した北九州沖での浮体式洋上風力発電事業の「ひびき」に導入されている。

 

 当面、3社は、新設する開発会社を通じて事業化を進め、2020年代前半に予定されるスコットランド、フランスの浮体式洋上風力発電事業入札に参加することを目指す。日本国内での事業展開も期待したい。JERAは「再エネにおけるグローバルリーダーを目指し、国内外において大規模な洋上風力発電事業を積極的に推進するとともに、技術の進展の取り込み、関連する組織への参加等を通じ、洋上風力発電の持続的な普及にも貢献していく」としている。

 

https://www.jera.co.jp/information/20200622_508