HOME4.市場・運用 |EUとスイスの排出権取引市場、9月に相互接続実施へ。EU-ETSにとって初の他システムとの接続。年末にEU-ETSから”離脱”する英独自制度との連携も目指す(RIEF) |
EUSwiss001キャプチャ

 

  EUとスイスは、双方のカーボン排出権取引制度(ETS)を9月21日から相互取引を実施することを決めた。双方の制度の適用を受ける企業は、排出規制への適合状況に応じて発生するカーボン排出権を相互に売買できるようになる。スイスは同じ欧州だが非EUであり、EU-ETSが他の取引市場と連携するのは初めて。EUはスイスとのETS接続に続いて、EUから離脱した英国の排出権市場との連携も目指す。

 

 両カーボン排出権市場の統合化は、今年1月に合意し、当初、5月からの実施を予定していた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で実際の取引の開始は延期されていた。EU-ETSの市場規模は、世界最大の排出権市場で、2019年のカーボンクレジットの取引量はCO2換算で16億㌧に達する。これに対してスイスの19……

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