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伊藤忠エネクス系の「エネクス・インフラ投資法人」も、グリーンエクイティで資金調達。総額238億円。三重・松坂での太陽光発電設備取得で(RIEF)

2020-11-12 21:52:33

matsuzaka001キャプチャ

 

 伊藤忠エネクス系の上場インフラファンドのエネクス・インフラ投資法人は、総額238億円のグリーンエクイティによる資金調達を実施する。三重県松坂市での太陽光発電設備の取得資金に充当するもので、グリーンエクイティでの資金調達は、先のタカラレーベンインフラ投資法人に次ぐ。エネクス・インフラ投資法人は、今回の太陽光発電設備の追加取得で、保有資産規模は東証上場インフラファンドの中で最も多くなるとしている。

 

 同投資法人のグリーンエクイティによる資金調達は、24万5000口数の公募株と、オーバーアロットメントの第三者割当12250口数を発行する。合計の予定調達額は238億5500万円(上限)。発行は11月24日か25日のいずれかになる。払い込みは12月1日。SMBC日興証券が売り出す。http://rief-jp.org/ct4/108104?ctid=69

 

 資金使途先となる松坂太陽光発電所は発電出力98.0MW、発電量106,689MWh。一般家庭の年間消費電力で3万5878世帯分の発電能力を持つ。取得価格は約402億円。グリーンエクイティでの調達分以外に銀行ローンを組み合わせる。

 

 銀行ローンは、期間10年のタームローン(122億5500万円)と、期間約2年3カ月の消費税ローン(34億円)に分かれる。いずれも、三井住友信託銀、新生銀行、三井住友銀行等をア レンジャーとする協調融資団を組成する。(実際の借り入れは、279億円となる)news-6cab34a6340e5f5754a9d60d26e13cbae24a8fdd.pdf (enexinfra.com)

 

 グリーンエクイティは、国際資本市場協会(ICMA)のグリーンボンド原則(GBP)等のような市場基準はない。通常、株で資金調達をした際、資金使途は特定しないため、一般の運転資金に充当されることも想定されるためだ。ただ、先に実施したタカラレーベンインフラ投資法人も含め、インフラ投資法人は、全資産が再エネ資産であるため、資金使途はすべて再エネになることから、GBPを参考にしてグリーン性を評価している。セカンド・オピニオンはDNV GLが付与し、グリーン格付は日本格付研究所(JCR)が付与した。

 

*2020年12月1日。内容を一部更新しました。

https://enexinfra.com/file/news-caa2db8c026c53fb406feb07052fc99a7452d774.pdf

https://enexinfra.com/file/news-6cab34a6340e5f5754a9d60d26e13cbae24a8fdd.pdf