HOME4.市場・運用 |日本製鉄、ブラジルでの石油開発の油井用シームレス鋼管開発の合弁会社から離脱。脱炭素の加速で、鋼管需要減少し収益性悪化。提携先の仏親会社も事業再生へ。「移行リスク」が顕在化(RIEF) |
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 日本製鉄は3日、フランスの鉄鋼大手、バローレックなどと展開するブラジルの合弁会社「バローレック・ソルソィンス・トゥーブラレス・ド・ブラジル(VSB)」の株式を売却すると発表した。VSBは油田開発に使うシームレス鋼管等を生産、販売しているが、脱炭素の流れが進み、石油開発の需要が低減している。VSBの親会社でもあるバローレックの再建への協力とともに、VSBの経営から離脱する。

 

 日鉄は、VSBに15%を出資し、住友商事が0.4%を出資している。84.6%はバローレックが保有する。日鉄は保有株を3月末をめどに、親会社のバローレックに売却する予定。日鉄はVSBから年間30万㌧のシームレス鋼管を調達してきたが、石油開発に伴う油井管の需要は「脱炭素」の影響を受けて減少を続けてきた。日鉄では「年間3……

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