イタリアは初のグリーンボンド国債を発行した。発行額は85億ユーロ（約1兆1000億円）で、これまでの一回のグリーンボンド国債の中で最大。EUを中心とする機関投資家等が応募が殺到し、発行額の10倍近い応募倍率となった。資金使途は再生可能エネルギーなど4分野。グリーン性の評価は、国際資本市場協会（ICMA）のグリーンボンド原則（GBP）に加え、開発中のEUタクソノミーと連動したEUグリーンボンド基準（GBS）への適合も参照した点が注目される。

 

　これまで一回のグリーンボンド国債発行で最大発行額だったのはフランスが2017年に最初に発行したグリーンボンド国債の70億ユーロ。次いで昨年9月のドイツ発行の65億ユーロと続く。フランスはその後も毎年発行を継続しており、発行総額は270億ユーロに達……

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