国際決済銀行(BIS)は、低炭素社会への転換を、炭素集約型企業への対応が不十分なままで進めると、金融システムの安定を損なうリスクがあるとの分析レポートを公表した。ESG重視の投資家が高炭素集約型企業を投資から除外する行動が広がると、炭素集約型の「ブラウン資産」も投資から排除される流動性リスクが高まり、金融不安定を助長するとの見方だ。そうしたリスクを未然に防ぎ、金融システム安定のため、金融当局が預金保険制度に似た「流動性バックストップ制度(安全策)」を備える必要があると提言している。
分析レポートはBISの金融経済局のエコノミスト、Eric Jondeau氏、Benoit Mojon氏、Cyril Monnet氏の共著による「 Greening (runnable) brown as……
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