HOME8.温暖化・気候変動 |欧州中央銀行(ECB)、気候対策が十分でない場合の企業のデフォルトリスク顕著に増大と指摘。対象企業約4万、今後30年間という規模でのストレステスト実施(RIEF) |
ECB001キャプチャ

 

 欧州中央銀行(ECB)は、各国が十分な気候対策を取られない場合、企業のデフォルトリスクが増大する、とのストレステスト試算結果を公表した。気候政策の導入で、エネルギー等の炭素集約型産業ではコンプライアンスコストが増え、デフォルトリスクが短期的に高まる。ただ中長期的には物理リスクの減少で当初のコスト増分の相殺以上のリターンが得られるとしている。早期の気候対策導入の必要性を示す内容だ。対象企業、約4万社、評価期間は今後30年という大規模のストレステスト分析は過去例がない。

 

 今回のECBのストレステスト分析は、世界中の約4万の企業と、EUユーロエリア内の約2000の銀行を対象として、今後30年間の気候変動リスクの物理リスク、移行リスクによって被る影響を分析した。利用したシナリオは中央銀行や銀……

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