グリーンボンド等の市場基準を提供する国際資本市場協会(ICMA)は、昨年12月に公表した「クライメート・トランジションファイナンス・ハンドブック」の見直し作業に入ったことを明らかにした。「ハンドブック」への疑問や不満が多く寄せられたためという。ICMAは「ハンドブックに追加的なガイダンスや説明が必要」との認識を示している。公表から半年も立たない段階での見直しは過去、例がない。日本の金融庁など3省庁は「ハンドブック」に準拠した指針を公表したばかり。同指針の見直しも必要になりそうだ。
ICMAは債券市場での取引金融事業者で組織する国際的な民間団体。昨年12月9日、炭素集約型産業・企業がパリ協定の目標に沿う低炭素化・脱炭素化を目指すためのトランジション(移行)ファイナンスを示す「クライメ……
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