EUの排出権取引制度（EU-ETS）の取引クレジットであるEUAの価格が13日、過去最高値の㌧当たり55ユーロ台に上昇した。EUA価格は今月4日に50ユーロ台に初めて乗せたが、2週間足らずで5ユーロも値を伸ばした。年初来では7割近くの上昇だ。欧米の気候変動対策が厳格化する方向性が明確なうえに、7月にEU-ETS制度の拡大強化が正式に決まること、さらには脱石炭の代わりにシフトが進む天然ガス火力発電に伴うクレジット需要の増大等が市場価格を押し上げている。

 

　（上図は、英ICEのEUA先物価格の1年間の推移）

 

　ドイツのエネルギー取引市場EEXの13日のEUAスポット市場の価格は、前日の㌧当たり54.5ユーロ前……

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