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格付投資情報センター(R&I)、ESG要素を信用格付に組み込むこと等を目指して「ESG評価研究所」を設置(RIEF)

2021-05-26 15:35:44

R&Iキャプチャ

 

 格付投資情報センター(R&I)は、ESG要素を信用格付に組み込むこと等を目指し、「ESG評価研究所」を設置した。信用格付においてもESG要素の評価の重要性が高まっているほか、サステナブルファイナンス市場等の成長等に対応するため、専門の調査・研究組織が必要と判断した、としている。

 

 同社ではこれまでグリーンボンド等のESG債のセカンドオピニオン業務等を展開している。こうした業務への対応の一方で、政府全体が脱炭素化へ政策転換を進める中で、財務・非財務両面でのESG評価のあり方を検討していく。ESG債等を担当する「格付企画調査室」「ESG推進室」等と連携しながら、ESGについての専門的な調査・研究体制を整備するとしている。

 

 財務の信用格付にESG要因をどう取り込むかという点は、IFRS財団がサステナビリティ情報開示を、財務情報開示と並ぶ形で共通化し、監査の対象にもしようとする動きが進む中で、Moody’sやS&Pなどの米格付会社でも最大課題の一つとして取り組んでいる。

 

 研究所所長には、格付企画調査室長の石渡明氏が兼任の形で就任する。R&Iは2017 年 12 月、国連支援の責任投資原則(PRI)のPRI格付声明(Statement on ESG in Credit Ratings)に署名したほか、TCFD提言にも賛同している。国際資本市場協会(ICMA)の諮問委員会(Advisory Council)のメンバーにも選任されている。

https://www.r-i.co.jp/info_esg/2021/05/info_esg_20210524_jpn.pdf