三菱商事と日本郵船、共同で低・脱炭素技術開発やビジネスアイデアのスタートアップ企業を世界中から募集し、育成する「脱炭素ビジネス・ブーツキャンプ」開始(RIEF)
2021-06-01 17:50:11
三菱商事と日本郵船は1日、両社共同で、低炭素・脱炭素事業に取り組むスタートアップ企業を世界中から発掘・支援する支援・育成プログラムを開始すると発表した。欧州最大規模のアクセラレーターを活用して、エネルギー分野や低・脱炭素関連の新技術やビジネスアイディアの優れたスタートアップ企業を世界中から募集し、支援・育成する。
スタートアップ企業募集に際して利用するのは、欧州最大規模のアクセラレーターの豪州拠点Startupbootcamp Australia社(スタートアップブートキャンプ オーストラリア社)。同サイトはエネルギー分野に特化したプログラムの運営経験および支援実績が豊富とされる。
募集する対象事業は、カーボン・キャプチャー、サーキュラーエコノミー、サプライチェーンの再構築、カーボンオフセットや低炭素製品・サービスへの顧客・消費者アクセス関連、デジタル・ビジュアル技術、バイオジェニック、未来型燃料、水素・アンモニア等を例示している。いずれも、「2050年ネットゼロ」に向けて、エネルギー転換・トランジションで求められる技術分野だ。
プログラムは6月から8月2日の間、参加スタートアップ企業を募集する。9月に、20の企業を両社のメンターネットワークに組み込み、そのうち10社をプログラムとして支援する。ブーツキャンプは10月~12月の3カ月を予定する。この間、参加するスタートアップ企業は100人以上の専門家から直接の指導を受ける。
三菱商事と日本郵船は、これまでも低・脱炭素の取組みを進めている。スタートアップ企業との協業もそれぞれ行っている。こうした経験を踏まえて、両社は、アクセラレーターと協業する形で、プログラムをスケールアップし、低・脱炭素関連の取組み支援を目指す。将来的には有望な応募企業との協業も視野に入れている。今回の取り組みを第一弾とし、以後、複数回のプログラム展開を予定している。