トヨタ、カーボンニュートラル実現に向け、グローバル投資ファンド立ち上げ。1億5000万㌦。アーリーステージ企業への投資を重視(RIEF)
2021-06-04 11:32:36
トヨタは3日、カーボンニュートラル実現に向けて、CO2削減を加速させるため、グローバル投資ファンド「Toyota Ventures Climate Fund」を設立したと発表した。ファンドの規模は1億5000万㌦(約160億円)。日本だけでなく、グローバルにスタートアップ企業やアーリーステージの企業への投資を推進する考えだ。
新ファンドの立ち上げに際して、同社は「カーボンニュートラル実現に向けては、自社での取り組みに加え、志を同じくするパートナーとの連携が必要」としている。同社は4月にカーボンニュートラル宣言を実施、「パリ協定の支持と、2050 年カーボンニュートラ ルに向けて全力でチャレンジする」としている。
今回の投資ファンドはそうしたチャレンジの一環。ファンドは、米シリコンバレーに拠点を置くベンチャーキャピタルファンドToyota AI Venturesから名称を変更した「Toyota Ventures」がファンド運営者(GP)となる。運用期間は15年を予定している。
自動車産業のカーボンニュートラル化を促進するには、自動車本体の電動化のほか、工場でのCO2削減を進めるための再生可能エネルギー電力の導、市街地での充電・水素インフラ等の整備、使用済み電池のリサイクルシステムなども必要になる。