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京阪ホールディングス、初のサステナビリティボンド、7月発行へ。100億円。省エネ型車両の導入のほか、グループのコスメブランドでは脱プラスチック、カカオのフェアトレード事業も(RIEF)

2021-06-23 14:43:49

keihannキャプチャ

 

 京阪ホールディングスは22日、環境・社会双方の持続可能性に貢献するサステナビリティボンドを7月に発行すると発表した。発行額は100億円程度の見通し。環境分野への資金使途としては、鉄道車両を省エネ型へ切り替えるほか、グリーンビルディング等に充当する。社会分野では、同社グループが提供するコスメブランドでバイオプラスチックを採用し、カカオのフェアトレード事業等も想定している。

 

 (写真は、省エネ型の京阪電車13000系)

 

 同社がサステナビリティボンドを発行するのは初めて。ボンドの期間は10年。主幹事は、SMBC日興証券、大和証券、野村證券の3社k。SMBC日興証券がストラクチャリング・エージェントを務める。セカンド・オピニオンは格付投資情報センター(R&I)が、国際資本市場協会(ICMA)のサステナビリティボンドガイドラインへの適合を付与した。

 

 資金使途のうち、環境分野での主な資金使途は、京阪電車の新型車両13000系の導入費用。同車両はアルミ合金を用いて軽量化しているほか、電力を効率的に利用できるVVFインバータ制御装置、回生ブレーキ等を取り入れることで、走行時の消費電力を従来型車両(2600系)より約35%削減できる。

 

 また、グリーンビルディングの建設資金としては、2019年12月に京都・四条河原町で開業した複合商業施設の「GOOD NATURE STATION」に充当する。同施設は、環境性能評価システムの CASBEEのAランクとLEED Silverを取得している。

 

 社会面では、この「GOOD NATURE STATION」から発信する同社グループのオリジナルコスメブランドの容器の脱プラスチック化で、バイオプラスチックを使用するなどのほか、同施設で販売するスイーツブランド「RAU」、フードブランド 「SIZEN TO OZEN」について、フェアトレードや無農薬なカカオとすることで、コスタリカのカカ オ農家を経済・環境・社会面から包括的に支援するとしている。

 

https://www.keihan-holdings.co.jp/news/upload/2021-06-22_sustainability-bond.pdf

https://www.r-i.co.jp/news_release_suf/2021/06/news_release_suf_20210622_jpn_01.pdf