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東急と伊藤忠都市開発、実質再生エネルギー100%電力使用のタワーマンションを建設。タワーマンの「再エネ100」は国内初。非常時用の蓄電設備や、電気自動車(EV)駐車場も整備(RIEF)

2021-09-28 15:24:07

musashiキャプチャ

 

 東急と、伊藤忠都市開発は共同で、マンションの共用部分での使用電力を全て再生可能エネルギー由来の電力に切り替える「実質再エネ100%タワーマンション」を神奈川・川崎市の武蔵小杉に建設すると発表した。電力小売り事業者のネクストパワー社から非化石証書を利用した実質再エネ電力を活用する。また一部電力には太陽光発電による電力を使用、非常時に使用可能な蓄電池設備や、電気自動車(EV)対応の設備も導入する。すでに工事中で、2024年5月の完成を目指している。

 

 分譲タワーマンションでの実質再エネ100%化は「国内初」としている。マンションは、両社が東横線・目黒線武蔵小杉駅徒歩3分のところに、地上23階、住宅160戸の規模で建設する「ドレッセタワー武蔵小杉」。

 

 「実質」再エネ100%と銘打つのは、非化石証書付きの電力を導入する仕組みのため。ネクストパワー社から非化石証書付きの再エネ電力を高圧一括受電方式で提供を受ける。さらに、共用部に設置する太陽光発電(5.5kW)と蓄電設備(5.6kW)で、非常時等に共用部で必要な電力を供給する体制をとる。分譲マンションなので、共用部以外の私用部分は各戸住民が選択する。

 

「実質」再エネ100%電力の流れ
「実質」再エネ100%電力の流れ

 

 またEV普及に対応するため、駐車場はEVー対応の機械式駐車パレットを複数台導入する。両社では「本物件は、“ひとつ先を住まう”をコンセプトに、脱炭素社会への貢献、新しい働き方・暮らし方への対応、スマートホームや顔認証などデジタル技術の導入などの観点から、次世代のライフスタイルに対応した住宅提供を目指す」と説明している。


   「再エネ100%電力」であることが、マンションの魅力の一つとなる時代というわけのようだ。

 

https://www.tokyu.co.jp/company/news/list/Pid=post_357.html

https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20210927-1.pdf