2030年代を通じて、温室効果ガス(GHG)削減へのトランジション(移行)の取り組みが遅れる場合、世界全体で、さらにはすべての産業セクターで、デフォルト率が平均10%上昇するとの推計が公表された。特にガス部門のデフォルト率は100%に近づくという。「トランジション」と銘打ちながら、GHG排出量を30年時点で20 %前後の漸減にとどめる日本政府の「トランジションファイナンス指針」に準拠すると、逆に倒産リスクを高めることになる。
推計は、信用格付大手のMoody'sのESG部門であるMoody's ESG Solutionが「Ready or Not? Sector performance in a Net Zero World」と題したレポートで示した。
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