欧州の排出権価格の上昇が止まらない。2日の米インターコンチネンタル取引所(ICE)では取引の中心となる21年12月物が1㌧=79.980ユーロと80ユーロ寸前にまで迫った。3日には一時、80ユーロ台に乗せ、その後、利食う形で反落した。2日の時点で、すでに22年3月物は80.010ユーロと80ユーロ台に乗せていた。冬場に入り、天然ガス価格の上昇による石炭への発電シフトから排出量増大をカバーするためのクレジット需要が続く中で、投機資金も流入しているようだ。市場では年末までに100ユーロに達するとの見方も出ている。
ICEによると、取引の中心となる21年12月物の2日の売買は76ユーロ台での取引で始まったが、取引期間中に4ユーロ近い上昇となった。市場ではオプション業者によるショートコール……
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