HOME |財務会計基準機構(FASF)、IFRSの国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)7月設立に合わせ、「サステナビリティ基準委員会(SSBJ)」設立へ。1日に準備委員会を始動(RIEF) |

財務会計基準機構(FASF)、IFRSの国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)7月設立に合わせ、「サステナビリティ基準委員会(SSBJ)」設立へ。1日に準備委員会を始動(RIEF)

2022-01-04 15:13:11

FABFキャプチャ

 

 国内の会計基準を作る企業会計基準委員会(ASBJ)の監督組織、財団法人財務会計基準機構(FASF)は、国際財務報告基準(IFRS)財団が進める国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の設立に合わせ、わが国のサステナビリティ情報開示ルールを明確にする「サステナビリティ基準委員会(SSBJ)」を7月に立ち上げるため、今月1日、準備委員会を発足させた。

 

 FASFはSSBJをISSBの設立に合わせて7月1 日付で発足させる。同委員会の目的は①国内のサステナビリティ開示基準の開発②国際的なサステナビリティ開示基準の開発への貢献、とする。委員数は15人以内(うち常勤委員8人以内)。

 

 準備委員会はSSBJが設立されるまでの間、国際的なサステナビリティ 開示基準の開発作業に貢献するとしている。準備委の委員数は15人以内とし、すでに委員長に川西安喜・企業会計基準委員会副委員長が充てるほか、委員10人を選んだ。

 

 FASFはこれまで、IFRSのISSB設立の動きに対して、ASBJが日本の会計基準との整合性等を中心として、意見発信を行ってきた。今後は、準備委員会がISSBの設立まで、その役割を担当し、SSBJ設立後は、同機関が対応していくことになる。

 

 ISSBでは現在、議長は決まっているが、他の委員をどの国の出身者とするか、本部以外の拠点でアジア地域はどうするか、という点が未定となっている。日本としては、委員枠を確保することに加えて、アジアでの拠点を東京に誘致することが最大の関心となるが、現在、中国・北京と競合する形になっている。

https://www.asb.or.jp/jp/wp-content/uploads/news_release_20211220_02.pdf