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東武鉄道、6月に初のグリーンボンド発行。発行額は100億円の予定。豪華特急「スペーシア」の新型車両の実質ネットゼロ化等に充当(RIEF)

2022-05-02 16:11:21

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 東武鉄道は、同社初のグリーンボンドを6月にも発行する。運行する車両の新型化に伴い、省エネ化、再エネ電力切り替え等を促進する。発行額は100億円の予定。首都圏の私鉄各線のグリーンボンド発行としては、東急電鉄、小田急、西武鉄道等に次ぐ取り組み。

 

  東武グループは、今回のグリーンボンド発行を、サステナビリティ経営の推進に向けて、マテリアリティ(重要課題)の一つとして環境負荷軽減を実現する一環として位置づけている。

 

 資金使途では、同社のドル箱線である日光線・鬼怒川線に導入している特急スペーシアを2023年に新型車両(N100系)に切り替えるに際して、新型車両のCO2排出量を現行モデルに比べて最大40%削減するほか、運行上の使用電力相当分をすべて再エネ由来の電力に切り替えて、CO2排出量を実質ゼロを実現する。カーボンニュートラルな運行を実現し、「国際エコリゾート日光」の実現に寄与するとしている。

 

 また21年度から導入している500系車両「リバティ」では、高効率の永久磁石同期電動機(PMSM)を搭載し、車体をアルミ合金によって軽量化する等で省エネ化を図っており、同設備増強資金にも活用する。さらに東部動物公園駅西口に昨年9月にオープンした商業施設の使用電力の約3分の1を自前の太陽光発電設備等のリファイナンスにも充当する。

 

 発行年限は5年~10年を想定。主幹事は、みずほ証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、大和証券の各社。ストラクチャリング・エージェントをみずほ証券が務める。セカンドオピニオンは格付投資情報センター(R&I)がICMAのグリーンボンド原則(GBP)への適合を付与した。

https://www.tobu.co.jp/cms-pdf/releases/202204281017590SUHd0dShBcY3IgN5mW2bg.pdf