HOME4.市場・運用 |グローバル市場のサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)、目標未達時のクーポンレート引き上げ条項、0.25%前後の低金利から、0.5%~1.0%への引き上げ増える傾向に(RIEF) |
SLB001キャプチャ

 

  グローバルなESG債市場で、増加ピッチが目立つのがサステナビリティ・リンク・ボンド(SLB)。グリーンボンド等のように特定のESG資産を十分に保有していなくても、企業のサステナビリティ目標等の達成を市場に公約して、低コスト資金調達が可能になる点が特徴だ。これまで目標を達成できない場合の「罰則(penalty)」となる金利引き上げ率の低さが指摘されてきたが、最新の分析で、金利0.5~1.0%の引き上げ(step up)条項を設定する発行が増えてきたことがわかった。

 

 SLBは2019年後半に登場した新しいESG債だ。20年の発行額88億㌦から、21年には10倍以上の932億㌦へと急増している。グリーン資産等の特定の資金使途先を十分保有しない企業でも、自社のサステナビリティを向上させる主……

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