日本取引所グループ(JPX)、グリーンボンド等の情報開示を一元化する「ESG債情報プラットフォーム」を公開。私募債、外貨建て債等は原則除外(任意開示)(RIEF)
2022-07-21 16:10:36
日本取引所グループ(JPX)は、グリーンボンド等のESG債の情報を開示する「ESG債情報プラットフォーム」を公開した。これまで同情報は、発行体、評価機関、引き受け証券会社等が個別に開示していたが、これらをプラットフォームに集約し、一元的に情報を把握できるようにすることで、各ESG債の比較可能性が高まる。ただ、開示情報は円建て債券に限定しており、日本企業が外貨建てで発行したESG債は原則、含まれていない。国内投資家向けということのようだ。
開示情報は国内の幹事証券会社7社が関連情報を提供する形で、情報の整合性を確保する。開示の概要は、発行体情報と、発行条件情報に分かれ、前者については、発行体が公表する①発行情報(目論見書等)②ESG債のフレームワーク③レポーティング④主幹事証券会社⑤募集形態、の情報を掲載する。ホーム | ESG債 (jpx-esg.jp)
後者の発行条件では、①発行額②年限③償還期限④ESG債区分(ボンドのラベル)⑤評価情報(外部評価)⑥参照ガイドライン⑦その他(備考)、をそれぞれ開示する。
開示対象のESG債は、グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステ ナビリティボンド、サステナビリティ・リンクボンド、トランジションボンド、 トランジション・リンクボンドの6種類。私募、外貨建て債については、原則対象外だが、「(発行体の)任意で掲載する場合がある」としている。
JPXは「市場関係者の利便性及び視認性を向上させることで、サステナブルフ ァイナンス市場の発展に資するものと期待している」とコメントしている。
nlsgeu000006ioxr.pdf (jpx.co.jp)