HOME4.市場・運用 |欧州中央銀行(ECB)、金融政策で担保や社債購入でクリーン資産を優先する「グリーン量的緩和(GQE)」の気温上昇抑制効果は限定的。カーボン税の効果はその4倍以上、と分析(RIEF) |
ECB001キャプチャ

 

 欧州中央銀行(ECB)は中央銀行の気候変動対策の一つとされる「グリーン量的緩和(GQE)」の効果について、同政策の導入は民間資本によるグリーン投資に対して、部分的なクラウディングアウトを引き起こすことから、世界の気温上昇抑制効果も2100年までに0.04℃にとどまるとの試算結果を公表した。対照的に、CO2排出量1㌧当たり50㌦程度の「適度なグローバルカーボン税」を導入する場合は、GQEより4倍以上の気温上昇抑制効果があるとしている。

 

 同分析は、ECBの「気候変動緩和策」についてのワーキングペーパーとして公表された。執筆者は、Raphael Abiry、Marien Ferdinandusse、Alexander Ludwig、Carolin Nerlichの4氏。

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