HOME |金融安定理事会(FSB)と「NGFS」、金融機関が取り組む現状の気候シナリオ分析は「リスク過小評価の可能性」と指摘。移行リスク等を考慮した「グローバル共通シナリオ化」を提唱(RIEF) |
FSB0011キャプチャ

 

  金融安定理事会(FSB)と中央銀行等で構成する「金融システムグリーン化ネットワーク(NGFS)」は、気候変動が金融システムに及ぼす影響を評価する気候シナリオ分析に関する共同分析レポートで、「現行の同分析は気候リスクや気候変動に伴う移行期の脆弱性等による『気候テールリスク』や『波及効果』を軽視している可能性がある」との懸念を示した。FSB等は、こうした認識に基づき、共通気候シナリオ分析のグローバルベースラインを確立する必要性を強調している。

 

 FSBとNGFSの共同分析は、日米欧を中心に気候シナリオ分析を実施中あるいは計画中の世界36カ国の53金融機関を対象にした。対象金融機関は合計で67件のシナリオ分析に取り組んでいる。うち35件のシナリオは既に実施されており、NGFSの昨年のレポー……

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