EU理事会と欧州議会は18日、欧州排出権取引制度(EU-ETS)の改正で合意した。先に合意した「カーボン国境調整メカニズム(CBAM)」の導入に合わせて、CBAMの対象となる産業の無償割り当て枠を段階的に廃止するほか、これまでETSの対象ではなかった道路輸送と建物の2分野を対象とする新たな取引制度のETS2を2027年から実施する等を盛り込んだ。ETS2の導入に合わせて、低所得者や零細企業等を支援する社会気候基金(Social Climate Fund)の設立も決めた。
両機関の調整は、16日から始まり、18日未明に決着した。EU-ETSの今回の改正(フェーズ4)により、2005年に始まった同制度は、EUの気候変動政策の基本柱として位置付けられる。
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