HOME |国際決済銀行(BIS)、ESG債やサステナビリティ評価での格付事業者の「裁量」を制限する規制導入を求める報告書。「信用格付より不確実性高い」。当局の「裁量」にも言及(RIEF) |
BIS12キャプチャ

 

 国際決済銀行(BIS)が金融規制当局に対して、ESG債や企業のサステナビリティ格付を提供する格付事業者の「裁量」的対応を制限する規制を導入すべきとする報告書を公表した。金融市場で情報評価の役割を担う格付に裁量が入り込んだ失敗事例としてリーマンショック時の証券化商品への恣意的な信用格付が指摘されるが、今回の報告書はサステナビリティ格付は信用格付よりも不確実性の要素が大きいとして、現在、市場で横行している裁量的格付への懸念を表明した。同時に、規制当局自体にも同様の「裁量的」判断が入り込む懸念にも言及している。

 

 公表された報告書は、「Information governance in sustainable finance」と題した分析ペーパー。BISの金融通貨局シニアエコノミストのSir……

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