米国証券取引委員会(SEC)が取り組んでいる気候情報開示規則案の成案化が、4月になることが決まった。当初は昨年末中にも仕上がる予定だったが、財務報告書での気候情報開示を求められる企業との調整に時間がかかっている。しかし、バイデン政権が年初にまとめた規制課題(アジェンダ)計画に盛り込まれたことで、規則制定の方針に揺ぎがないとして、SECのゲンスラー委員長は、「(気候情報開示規則案が)アジェンダに盛り込まれたことは、SECの規則を現代化する必要性を反映したもの」と評価する声明を出した。
SECの気候情報開示規則案は、IFRS財団が設立した国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)のサステナビリティ・気候情報開示基準案の作業と並行する形で、2022年3月21日に公表された。当初はISSB……
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