HOME |国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)、気候情報開示基準案への3段階のシナリオ分析導入で合意。高炭素排出企業には、最高度の分析の採用を「強く期待」(RIEF) |
ISSB23010キャプチャ

 

 国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)は今月の理事会を開き、気候情報開示基準案への3段階のシナリオ分析の導入で合意した。シナリオ分析導入の条件としては、追加的コストや作業を伴わないことを明記する。第1段階で、定性的な表現での将来見通しも認めることで企業の負担に配慮し、すべての発行体がシナリオ分析に取り組む道筋を拓く。ただ、高炭素集約型産業の企業については、最も高度な分析(第3段階)の採用が期待されると強調している。

 

 ISSBの今月の理事会は、本部の置かれているドイツ・フランクフルトで17~19日の3日間の日程で開いた。今回の会合で最も注目されたのは、シナリオ分析の扱いだった。同分析は、企業が抱える気候変動による移行リスクと物理的リスクが、将来の気候の変化によって企業経営にどう影響……

申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。

ログイン