HOME |バイデン米政権、自然資本会計を国の経済統計に統合する「国家戦略」採択。国連環境経済統合勘定(SEEA)と整合化、「GDPを超える国力評価」のグローバル基準主導を目指す(RIEF) |
USA0034キャプチャ

 

  バイデン米政権は、米国の国家経済統計システムに自然資本会計を統合する国家統合戦略を公表した。国の資産負債バランスシート(財務諸表)に自然資本の評価を反映させる。自然資本は新たな技術開発や農業等の生産性向上等に貢献し、自然災害軽減効果等もあるが、現行の経済統計には反映されていない。新戦略では、今後15年にわたり、環境経済的統計と自然資本会計を盛り込んだ国家経済勘定を構築し、政府の政策判断に自然資産の富の変動を反映させる。国連の環境経済統合勘定(SEEA)とも整合させ、自然資本価値を金銭評価する経済的手法の確立も目指す。

 

 自然資本評価を国の統計に盛り込む取り組みは、英国やオランダ等の欧州の一部でも進んでいる。今回、米国の取り組みは、国の経済統計やバランスシートに、自然資本の評価を段階的……

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