欧州中央銀行(ECB)はインフレ対応の金融引き締め策として、過去に量的緩和策(QE)で買い上げた企業社債の満期再投資を止める量的引締策(QT)の実施を3月から予定しているが、そのうち、環境面で高いパフォーマンスの企業の社債やグリーンボンド等はQTの対象外とする方針を明らかにした。これらの企業が新規発行するグリーンボンド等のESG債は引き続き買い増しする。QTと「グリーンQE」を並存させることで、ECBの保有債券ポートフォリオのグリーン化を図るとともに、企業の脱炭素化を促すとしている。
ECBはこれまで、デフレ対策として企業の社債等を直接買い上げる資産購入プログラム(APP)を実施し、満期債権についても全額再投資して企業の資金繰りに資してきた。しかしインフレ台頭の中で、昨年7月……
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