EUの欧州排出権取引制度(EU-ETS)のクレジット(EUA)価格が21日の欧州市場で、一時、1クレジット=100ユーロ台に乗せた。その後、大台を割り込んだが、EUA価格が100ユーロに乗せたのは2005年の制度開始以来、初めて。昨年のロシアのウクライナ侵攻直前に97ユーロ台を付け、100ユーロ台乗せとともに、気候対策の推進を受けて130ユーロにまで続伸するとみられていたが、ウクライナ戦争の影響で下落していた。
今回の100ユーロ台乗せは、足元では、天然ガス価格が2020年9月以来の安値をつけたことが大きい。またEUが欧州グリーンディール(EGD)の軸としてEU-ETSを位置付けるフェーズ4改革の進展への期待も後押しした形だ。
EU-E……
申し訳ありません。 この記事は会員限定です。閲覧権限を与えたユーザーにのみ、記事全文を公開しています。続きをご覧になりたい方は下記フォームよりログインをお願い致します。