
米最大の資産運用機関のBlackRockは、CEOラリー・フィンク(Larry Fink)氏による恒例の投資家向け年次レターを公表した。直近の米シリコンバレーバンク(SVB)の破綻による市場環境の悪化やインフレ、米金利、マクロ経済の見通し等の幅広い分野でのBlackRockの見解を示したが、サステナブルファイナンス、ESG分野についての言及は、昨年に比べ限られ、「エネルギートランジション(移行)」重視の姿勢を強調した。同移行では、市場ではなく、各国政府に法整備を含む主導力を求め、移行エネルギーとして天然ガスの活用を評価するなど、米国内で「反ESG」を掲げる保守的各州への配慮を滲ませた内容となっている。
フィンク氏の年次レターはこれまで、投資家向けと投資先企業のCEO向けの2種類を出……
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