米国でESG推進派と、反ESG派が金融機関を巻き込んだ対立を高めている。米共和党が主導する17州の司法長官は10日、米連邦エネルギー規制委員会（FERC）に対して、米最大の資産運用機関のBlackRockによる電力等のエネルギー公益事業への投資状況を精査するよう共同で申し立てを行った。同社の電力会社等への投資が反トラスト規制に抵触する可能性があるとの指摘だ。反ESG州のグループは、BalckRockに次ぐ米第二位の運用会社のVanguardについても同様の申し立てを行い、結果が出たばかり。大規模な運用会社に「ESG派か反ESG派か」の踏み絵を踏ませる作戦のようだ。

 

　電力・ガス等の上場公益事業会社への株投資については、2022年10月のFERCの命令により、特定の投資家による役員の指……

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