HOME |英FCA(金融行動監視委員会)。銀行のサステナビリティ・リンク・ローン(SLLs)に「グリーンウォッシュ懸念」と指摘。緩い目標設定、銀行の利益相反等も。日本でも同様か(RIEF) |
FCA001キャプチャ

 

 英金融行動監視委員会(FCA)は、銀行が手掛けるサステナビリティ・リンク・ローン(SLL)が、想定通りの効果を発揮できておらず、グリーンウォッシング化の懸念があると公開書簡で警告を発した。SLLは資金使途先が明確なグリーンローン等とは異なり、借り手は調達資金を一般資金に充当できる代わりに、CO2削減目標等を設定し、目標を達成できたら優遇金利を享受できる仕組み。しかし、実行したSLLの3割程度しか目標に適合しない例があるなど、効果が不十分であるうえに、一律の融資条件となるなど、SLLの趣旨に反する融資が少なくないとしている。

 

 公開書簡は、FCAのサステナブルファイナンス銀行部門責任者であるESGディレクターのSacha Sadan氏が出した。SLLは日本の銀行も積極的に取り組んでおり、……

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